読後の感想「マエストロ」

[book]通勤電車の中で読んだ本を紹介していきます。
まずは、
■「マエストロ」上下 (ジョン・ガードナー。後藤安彦訳)
原題 Maestro(1993) 出版社 東京創元社
■クルーガーシリーズ4作目*1。文庫本上下で1200頁を越す超大作。
■このシリーズは全て長尺ですが読んでいて飽きることがありません。
スパイ「マエストロ」の半生が告白の形式で描かれており、主人公「クルーガー」との軽妙な会話が楽しめます。いわゆる冒険活劇ではありませんが、時折挿まれる緊張感あるシーンが印象的です。
「マエストロ」の出生、家族との絆、アメリカへの移住等、大河小説を読むようでした。

*1:裏切りのノストラダムス、ベルリン2つの貌、沈黙の犬たち、そして本書